Rewrite ルチアルート

Rewriteのネタバレ有感想です

Rewriteのルチアルートの感想です。

早く次のルートをやりたいのでメモ書き程度ですが。

まず、Rewriteをプレイする前の前情報なんですが
・異能力者の話
・ガーなんとかみたいな謎組織が存在する
・バトルものじゃない
・Keyらしくない
というのは聞いていたのと、ライターとして竜騎士07が参加しているのを知ってました。

というのも、私は竜騎士07の作品 「なく頃に」シリーズのファンであり、
ひぐらしのなく頃に」「うみねこのなく頃に」は
もう10年数年以上前にプレイ済みだからです。

Rewrite発売当時(2011年)は「うみねこのなく頃に」が完結して
その次の「彼岸花の咲く夜に」が出るころだったと思います。
「なく頃にシリーズ」の大ファン(信者)であった私は当時の竜騎士07のブログで
Rewrite」という作品にライターとして参加することを知りました。

ただその頃はまだ私はKeyの作品を1つも知らない状態でしたし、
リアルが忙しかったので「Rewriteは興味があるけど、今はいいや」と思ったまま
ずるずると10年経ったわけです。
そして、10年経った2021年の今、ようやくRewriteをプレイできたわけですねー。


なので、今回はKey作品の1つとしてというよりも
竜騎士07の作品の1つとしてという見方で
感想を書こうと思います。

もし「ルチアルート最高!」「Rewrite最高!」と思ってる方がいれば
読まないことを警告します。

それと、Key作品を全作品履修済みであること推奨です。
サマポケとAB1stのネタバレを含みます。




ルチアルートは物語を以下のとおりに区切って感想を書こうと思います。

・ルチアとの出会い
・ちはやとの喧嘩
・怪談アサヒハルカ
・瑚太朗とのデート
・風祭滅亡



・ルチアとの出会い
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ルチアとの出会いは学食の激辛料理でしたね。
Key作品において「何かしらの特殊な事情」は
その人物の謎を解く重要な要素になっている事が多いのですが、
「辛いもの好きだなんてよくあるキャラ付け」としてまったく気にしなかったですね。
この人いったいKey作品を何作品履修したと思ってるんですかね。
全く成長していない。

ルチアが改造人間()で痛みを制御できることがわかってからは、
「だから、辛さも制御してたのかー」と思ったんですが、
終盤でルチア地震から味覚を失っていることが明かされましたね。
まあ、近いと言えば近いのですが。。。
そもそもルチアの言動を見れば辛さを感じていないことは明白なので、
味覚に異常をきたす何かが過去に会ったと推察するのが普通でしたね。。。


スクリーンショット (9487)

序盤ではよくルチアにちょっかいを出すたびに瑚太朗を殴っていて、
個人的には暴力系ヒロインは好きではないので、
好感度はあまり上がらなかったんですが、
毒があるからルチアが使った食器などに触れないようにという意図だったと
わかったときには「なるほどなー」と思いましたね。
相手のことを想ってのことであれば、
多少の暴力制裁は仕方ないことだと思います。


スクリーンショット (9517)


あ、そういうわけじゃなかったんですね。
失礼いたしました。
うん、コタローが悪いな。



・ちはやとの喧嘩

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ルチアが教室に現れた猫とちはやを突き飛ばしてしまい、
それで2人の仲が険悪になってしまいますが、
これは無理やり押し付けたちはやが悪いですよね。

猫アレルギーだってあるわけですし。。。
まあ、ルチアの事情はもっともっと重いものでしたが、
それを理解したうえでこのシーンを見ると
ルチアの反応は当然であり、特に違和感はないですね。

吉野は良いこと言います。


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レスバトル禁止カード級



そして、ルチアは学校に来なくなります。

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ここらへんの吉野のセリフもこの後に出てくるアサヒハルカの話とも繋がってくるんですよねぇ。
序盤の伏線の丁寧さは凄く良かったです。


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此花さんがこの花に・・・。


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ルチアはマンションに一人暮らししていました。

なぜ委員長は両親と暮らしていない?
特殊な事情が?
もしかして孤児なのでは?
と繋げていけば、孤児のアサヒハルカと結び付けることもできるようになってるんですよね。
当時は特に何も考えずプレイしてましたが。


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YMI。吉野マジイケメン

ルチアルートは序盤、中盤の吉野の活躍が良いですよねぇ。
一匹狼を気取りつつも、瑚太朗やルチアやちはやのことを心配して仲直りできるように協力してます。
この後の、アサヒハルカ編でも吉野は恐怖心を抱えながらも瑚太朗に全面的に協力してくれますからね。
良い奴すぎる・・・。
(それだけに後半以降出てこず、最後も生死不明なのが残念ですが。。。
 吉野は吉野で特殊能力があって、生き残ってるというのも充分ありそうなんですよね。
 他のルートでの描写に期待します。)


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バブみ。。。


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ルチアと静流の絡み良いですよねぇ。
静流が他の人とあまり積極的に絡まない中、ルチアとだけは仲が良いのが良きです。
まあそれも組織の仲間という繋がりがあったからなんですが・・・
これについては完全に予想外でしたね。

静流の言動が可愛くて良いんですよねぇ。
シリアスシーンでも比較的ボケてくれるんで癒し枠です。


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小毬フェイス。
この顔好きなんですよねぇ
やはりいたる先生は最高ですね・・・!


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これはちはやが不憫すぎるシーンですねw
ルチアは味覚がないので普通にしてますが、
ちはやは気絶するほどの激痛を感じてるわけですからね。

このシーンがあったおかげでちはやに対する好感度がかなり上がりましたね。

それまではトラブルメーカーというか問題児的な印象だったんですが、
可愛らしいところもあるなぁと。

そして、ここで楽しかった(?)日常パートも終わり、
ルチアルートの核心に触れていくことになります。

ただ、ここの楽しかった日常があるおかげで
これからの展開で「楽しかったあの日」に帰りたいと思えるようになるんですよねぇ。



・怪談アサヒハルカ
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ここまでは共通ルート、ここからがルチアルート本格開始ですね。

竜騎士07がシナリオを担当した理由がこれでしょうね。
Key作品にはないホラーとミステリー要素が詰まった話です。

Rewrite発売当時に
竜騎士07は「彼岸花の咲く夜に」という作品を出していて、
それが学校の七不思議をテーマにした話なので
その影響もあるのかもしれないですね。

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アサヒハルカの謎を追うために吉野から連絡網を貰います。YMI(吉野マジイイヤツ)

この!
背景画像ですよ!!!
こんなのKey作品で見たことあります!?
完全に「なく頃に」シリーズのテイストじゃないですか!


サマポケで鴎の手紙が背景画像として登場したことはありますが、
そんなレベルじゃないですよ。

ここらへんのホラー演出はさすがといった具合ですかね。
ただの怪談のはずなのにゾクゾクくるようなテキストは竜騎士07の手腕かなと。


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色味が怖い!!
わざわざ全体的に明度を下げてくれちゃいます。
こんなKeyのシナリオ、後にも先にもこれっきりなんじゃないですかね。
(2021年2月発売のLOOPERSでも竜騎士07がシナリオ担当なので
 もしかしたらまた・・・かもしれませんが)



スクリーンショット (9511)

「このモノローグの「そうじゃなくてそうじゃなくて」に
竜騎士07の味を感じる!!」とテンション上がりながらプレイしてました。


ここで最初の事件、連絡網コピー事件が起こります。
この事件なんですが本当に「オカルトなんてありえない」というスタンスであるならば
「2枚目のコピーが出てきた」ことも何かのトリックの仕業だと
論破できなければいけないんですよね。

もし、これが「なく頃に」シリーズだったのであれば
僕も意気揚々とトリックを推理していたところですが、
このKey作品は超常現象がよく起こる作品なので、
「本当にオカルト的なことが起こったのかもしれない」と思って
特に推理しませんでしたねぇ。
ただ、主人公瑚太朗にシンクロしてプレイするのであれば
この謎についても瑚太朗と一緒に考えるべきだったんですよねぇ。
ちょっとプレイする姿勢が浅かったです。

この謎は「何かしらのトリック」かもしくは「嘘をついてる」で突破できるんですよね。
つまり、2枚目の紙が出てきたのも、紙に不吉な文章が書いてあったのも
全てルチアの仕業だという見方です。

ただ、まさにその2枚目の紙が出てきたシーンがルチア視点のシーンだったので
僕はまんまとそれを信じ込んで、ルチアは嘘をついていないと思い込んでしまったんですよねぇ。


なんと!!
愚かしいことか!!!!
「なく頃に」シリーズのプレイヤーであれば、
主人公以外の人物の視点を素直に鵜呑みにすることの愚かさを理解できていたはずなのに。
まんまとルチアのことを信じ込みましたねぇ。

そして、アサヒハルカの正体についても
「幻じゃなくて実在する人物なんだから今、現在も生きてどこかにいるんだろう」と思って
それがルチアなんじゃないかと考えもしていたんですが、
この一連のシーンでルチアは候補から外してしまいましたね・・・。
実に愚かしいですね。


ただ、ここの描写でいやらしいのが、
コピーの件はオカルトを信じないのであれば文章が現れるわけがない
ガラスが割れる件もオカルトを信じないのであればガラスが割れるわけがない
毒で殺される件もオカルトを信じないのであれば毒があるわけがない
という論法になるのですが、
ガラスと毒の件は本当にオカルトで、
コピーの件だけはただのトリックだったということですね。
全部が全部トリック、全部が全部オカルトじゃなくて
両方混ぜてあるのが非常にいやらしいです。


4年1組のクラスメートも
1つ1つ家まで行ってガラス割って回ったんですかね・・・
なんて、手間のかかることを!


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「付けないんじゃない。付けられないのだ」とかの回りくどい文章
実に竜騎士07っぽいですよねぇ。


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ノローグでこうして語り掛けてくるタイプのも
実に竜騎士07を感じます。


そして、西九条先生がコピー機の謎を解明します。
ただ、文章が一行増えた謎だけは解き明かされませんでした。
これについても「炙り出しのように文章が現れるトリックがあった」
もしくは「ルチアが嘘をついている」の2択なんですよねぇ。

ここの解明パートは実に「うみねこのなく頃に」っぽかったですねぇ。
摩訶不思議な状況に対して1つ1つ「こうだったかもしれない」と推理を重ねていくのがそれっぽいです。
この辺の描写が好きな方は是非とも「うみねこのなく頃に」をおススメしますね!


パフェの店の店員が4年前に看板が落ちてケガをした人であることを突き止めて
話を聞くのですが、
ここで話を聞いた段階だと
黒髪おかっぱの子が手を引っ張ったから「看板の直撃を避けられた」のですよね
手を引っ張っていなかったら直撃していた可能性があるということは、
黒髪おかっぱの自称アサヒハルカは実は良い人なのでは?
と思っていたのですが、
真相を知った後だとやっぱりただの脅しだったみたいですね。。。

4年前はルチアは黒髪おかっぱだったんですかね?




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瑚太朗が啖呵を切るシーン。
いやー、最高ですね。
怪異を認めない主人公。熱いです。
みんなが認めても、俺だけは認めない。
絶対にお前を救って見せるというスタンスは
これも実に「うみねこのなく頃に」っぽいです。
というか、もはや「うみねこのなく頃に」そのものです。

ここらへんはKey作品じゃなくて「なく頃に」シリーズをプレイしてる感覚でしたね。

ただ、これも本当に「オカルトが存在しないのならば」
ルチアが憑依されてるのではなく、ルチアが演技をしていると
一瞬で論破できるんですよね。

むしろこのシーンを以て、ルチア=アサヒハルカで決着を付けられます。
私はそんなことには気づかず、「熱いぜぇ・・・瑚太朗・・・!」とかのんきに考えてました。


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そして、瑚太朗はすべての謎を解き、旭春花のもとに辿り着きます。

このあたりは「読者への挑戦」といった感じですよね。
必要な情報は全部出したから「アサヒハルカの怪談の真相」を解き明かせるものなら
解き明かして見ろという。

必要な情報自体はプレイヤーに開示されていたので、
フェアなゲームだったかなぁと思います。



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何でここに先生が!?

すみません、糸目キャラなんで完全に敵側だと思ってました。
ルチアルートはそれまで謎の人物だった西九条先生の正体が明らかになって良いですね。
学校で静流をかわいがっていたのも納得がいきます。

うさんくさい人物に思えて、
ルチアの母親代わりのように大事にしていてとても良かったですね。
かなり好感度上がりました!

そして、これでアサヒハルカの真相がわかって大盛り上がりしましたが、
まだまだ物語は折り返し。
この後はつかの間の日常パートが訪れます。



・瑚太朗とのデート


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おっぱい(とりあえず言っておかなければいけないかなと思ったので)


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この辺りからルチアが可愛すぎて仕方がなくなりますね!
これまではホラーテイストの不穏なシナリオだったので、
ルチアという人物の良さがわかるような感じではなかったのですが、
よく考えると、このゲームは「学園恋愛ゲーム!」
ヒロインの可愛さを思う存分堪能できるパートになってます
(上げたほうが落とした時に楽しいものですしね)


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もうぐうの音も出ないほど竜騎士07のテキストです。


そして、ビルの屋上で二人で夜景を見上げるシーン。
良かったですねぇ。
良かったですけど、この後、酷いことになるのが予想できてしまって
気が気じゃなかったですね。


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時系列的には、
孤児として生まれる→
組織に改造される→
サンタブローシアに引き取られる→
事件が起こる→
再び組織の監視下に→
現在

というの流れだと思うんですが、
なぜ危険だとわかっていながら一般の孤児がいるサンタブローシアに引き取られたんでしょうね……
いまも普通に学校生活を送っていますし、
それほどルチアの毒の制御に自信があるんでしょうか



そして、この辺りから
ルチアと静流がガーディアン側なら
小鳥や朱音やちはやはどうなんだろう?と考えるようになりました。

おそらくガーディアン側ではないのだろうなと。
であれば、ガイア側でしょうか?
でも、ガイアはルチアルートでは悪とされてます。
3人は悪の手先だったのでしょうか?

ただ、そもそもガイアを悪として扱ってるのはあくまでガーディアン側からの見方だからからなんですよね。
ガイア側にもガイア側の正義があるはずで、
それによってはガイアは絶対的な悪とも言えないのではないかと。

実際、ガーディアンは鍵の抹殺を目論んでいます。
鍵は人間ではないとはいえ人間のような外見をしているということですし、
ガーディアン側はそんな鍵の犠牲を当然としてるわけです。

ガイア側ではそう思っていなかったとしたら。
誰の犠牲も出さないような考えがあるのだとして、
ガーディアンと敵対してる可能性もありますよね。

ただ、小鳥はどこの勢力にも属していないと思いたいですね。
ちはやは転校生で、謎の執事もいて、富豪で、
あからさまに怪しい存在で、
そのちはやと旧知の中だという朱音も怪しいですが、
小鳥はいまのところ一般人にしか思えません。


それに、オカ研に
ガーディアン側2人、ガイア側2人、一般人2人の構図なのであれば、
オカ研が仲良くし合えるのが2つの勢力が共存していけることの象徴であり、
その絆でRewriteのグランドルートを描くという青写真も悪くないと思います。


そして、物語は最終章。
ハルカが野に解き放たれます。



・風祭滅亡


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この数字どんどん並べて、
戦闘を語る感じ、とても竜騎士07っぽいですねぇ。


ルチアと一緒にひまわり畑へ。

ひまわり畑を見るとAB1stを思い出しますね……。


倒れた瑚太朗を助けたのはちはやでした。
どうやら私の予想通りちはやはガイア側の人間らしいですね。
馬鹿力もガイアの技術のおかげ(?)なのでしょう。


ビルでルチアVS瑚太朗&静流&ちはや になるの
凄く良かったですねぇ
友達同士が戦うのはなかなか熱いです。

ちはやも仲互いしていたこともありましたが、
ルチアのために頑張ってくれてかなり良かったですね。


全編通してバトルシーンは竜騎士07節って感じでしたね。

Rewriteはバトルシーンがあるという話でしたが、
そこそこ楽しめました。


瑚太朗がルチアを説得して物語は終わり
一年後、瑚太朗とルチアが各地のシェルターを転々とする生活をするエピローグを以て終了となります。



えーと、うん・・・。。。
小鳥と吉野はどうなった?(朱音はたぶん生きてそうですが)

2人は幸せな未来に辿り着き、ハッピーエンドになりましたが、
20万人も死者が出たわけですからね・・・。
今のところKeyで最も死者が出たルートになったんじゃないでしょうか。

このあたりはやっぱりもやもやするので、
ルチアも幸せになって、犠牲も最小限なグランドルートを切望します・・・。